事務所関係者が時計を気にしだした時に筆者はそちらに近寄り、質問する旨を通告した。
高市氏に一度指名されたこともあり、前の質問者への高市氏の回答が終わるや、肉声で「高市さん」と呼びかけた。

事務所関係者は制止しかけたが、高市氏から「いいですよ。どうぞ」と許可され、マイクが手渡される時間がもったいないので、
肉声のまま「消費税減税はあり得るのか」「安倍晋三前首相による消費税2回引き上げをどう思うのか」と手短に質問した。

高市氏は経済評論家の三橋貴明氏や京都大学の藤井聡教授をブレーンにし、「サナエノミクス」という積極財政を旗印に掲げている。高市氏は次のように明言した。

「現在の税率より下げることはいたしません。といいますのは今、コロナ禍で大変な状況にあります。
多くの方がそういう希望を持っておられるかもしれませんけれど、上げた場合、
次に上げるときの反動が大きいことも私は安倍内閣で経験をしておりますので、消費税率については今のままで我慢をしていただきたい」

「消費税率を上げるときは一々、安倍総理は延期をするときも解散し、消費税を上げるときもできる限り国民の皆さんのご意見を聞くということで、
たいへんな苦労をされたのを見ておりました。上げたときの反動が大変大きかったのですが、
全世代型の福祉をやっていくという今の時代のニーズに沿った使途でございますので、私は下げるという選択肢はないと考えております」

と述べ、消費税減税をするつもりがないことや2回の消費増税を正当化した。
https://sirabee.com/2021/09/09/20162656537/3/