麻生太郎副総理兼財務相は16日、自身が率いる自民党麻生派(志公会、53人)の緊急総会で、17日告示の党総裁選で派として支持する候補者の一本化を見送る考えを示した。出馬を表明している同派所属の河野太郎ワクチン担当相と、岸田文雄政調会長を支持対象とし、高市早苗前総務相への支持も容認する。

麻生氏は「新たな政権ができたら、一致して支えていかなければならない。それがルールだ」と述べた。同時に、「総裁選という名を借りた権力闘争であることは、しっかり腹におさめてもらいたい」とも強調した。

同派は若手・中堅を中心に河野氏を推す声が上がる一方、河野氏が「脱原発」を主張してきたことなどから政策を不安視する声もあり、ベテランを中心に岸田氏を支持する動きもある。一部の保守系議員らは高市氏を支持する構えだ。

産経新聞

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