満州事変の契機となった柳条湖事件(1931年)から90年の節目の日を前に、中国・瀋陽市で事件と関わりの深い中国軍の兵営「北大営」の建物の修復が進められている。中国国営新華社通信は今年2月、事件当日の9月18日に向けて記念館として整備されると報じていた。

 事件では、日本の関東軍が柳条湖付近の南満州鉄道の線路を爆破し、「中国軍のしわざ」として張学良が率いる中国東北軍を攻撃。その際に攻め込んだのが北大営だ。3棟のれんが造りの平屋の建物が残っていて、7月ごろから本格的な改修工事が進められている。現地に掲げられた計画図によると、3棟が記念館の建物として歴史史料の展示などに利用されることになっている。

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2021年9月17日 7時00分