09月20日 12時30分

文化庁が認定する日本遺産、「炭鉄港」の構成文化財の1つである三笠市の「幌内変電所」に落書きされているのが見つかりました。

大正8年に建設された「幌内変電所」は、文化庁が認定する日本遺産、「炭鉄港」の構成文化財の1つで、地元の市民団体が保全活動にあたっています。
きのう、(19日)保全に取り組む団体が建物の壁や扉に高さ2.5メートル、幅4メートルほどにわたって落書きされているのを見つけたということです。
落書きは、付近の小屋や樹木にも及び、緑や黒のスプレーで、文字や絵が描かれていたほか、近くには使用したとみられるスプレー缶やまき散らしたあとの消火器が落ちていたということです。
変電所では今月14日にも(9月)窓ガラスが割られる被害があったということです。
団体では、きょう、落書きを消す作業に取りかかることにしています。
「みかさ炭鉱の記憶再生塾」の伊佐治知子事務局長は「文化財の過去と未来を踏みにじる行為だと思います。犯人捜しはしたくないので、やった人は、文化財の背景を知って、反省してほしいです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210920/7000038430.html