米ノースカロライナ州の都市シャーロットで9月19日、NFLカロライナ・パンサーズの本拠地
「バンク・オブ・アメリカ・スタジアム」の周囲を1台の黒いトラックが回っていた。

スタジアムではパンサーズ対ニューオリンズ・セインツの試合が行われる予定で、トラックは試合を待つ人たちの注目を集めていた。
車体の左右と背後には「ワクチンを打たないで」という文言が大きく書かれていた。そしてその下には「ウィルモア葬儀社」の文字が。

それはつまり……同葬儀社の公式サイトに行くと、メッセージの真意がはっきりする。トップページにはこう書かれている。

「ワクチンを打たないで。そうすればすぐに会えますよ」

そしてその文字をクリックすると、その地区で新型コロナワクチンの接種を行っている「スターメド」のサイトに飛ぶ。
つまり、これはスターメドから依頼を受けた広告代理店ブーンオークリーが、ウィルモア葬儀社の協力を得て実施したワクチン接種“促進”のPRキャンペーンなのだ。

もはや「ワクチンを打ちましょう」と正攻法で訴えても興味を引かないから、思い切って
「ワクチンを打たなければ死ぬぞ(葬儀社の世話になるぞ))」というショッキングなメッセージを打ち出したわけだ。

ノースカロライナ州で2回のワクチン接種が終わっている人は全体の48.8%と全米平均の54.7%よりも低い。
あまりにブラックなPRの効果やいかに?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295086
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