2021年9月28日 11:11 発信地:ニューデリー/インド [ インド アジア・オセアニア ]

【9月28日 AFP】インド警察は、26日に実施された教員採用試験でビーチサンダルにブルートゥース(Bluetooth)機器を隠してカンニングをしようとしたとして、10人を逮捕したと発表した。

 インドでは以前からカンニングが問題となっており、西部ラジャスタン(Rajasthan)州で160万人が受けた教員採用試験の会場では、モバイル機器からのインターネットアクセスを遮断することになっていた。

 しかし、あるカンニング集団はビーチサンダルのソールに仕込んだ機器に電話をかけ、それを耳に隠した小型受信機にブルートゥースで飛ばす作戦でネット遮断を回避しようとした。

 ビカネール(Bikaner)警察のプリティ・チャンドラ(Priti Chandra)氏によると、会場外の共犯者が正答を口述することになっていた。

 しかし、集団は試験前夜に会場外で不審な行動を取っていたところを逮捕され、ビーチサンダルからブルートゥース機器が見つかった。

 捜査の結果、学生少なくとも25人が、集団から1足60万ルピー(約90万円)でブルートゥース機器入りのビーチサンダルを購入していたことが分かった。

 このカンニング計画の情報は直ちに他の地区にも共有され、多くの試験会場で受験者は履物を脱いで会場に入るよう指示された。

 チャンドラ氏は「試験後に学生を病院に連れて行き、耳に隠された受信機を探して取り外さなければならないケースもあった」と説明した。(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3368173?cx_part=latest