熊本市立の小学校に勤務する40代の男性教諭が、去年まで受け持っていたクラスの女子児童に対し「セクシーだね」と言ったり、頭をなでたりしていた問題で、市の教育委員会はこの教諭を停職3か月の懲戒処分にしました。

停職3か月の懲戒処分を受けたのは、熊本市立の小学校の48歳の男性教諭です。

この教諭は昨年度までの2年間、勤務していた熊本市の力合小学校で自分が受け持っていたクラスの女子児童に対し「セクシーだね」と言ったり頭をなでたりしたほか、大縄飛びの練習中に縄を床に投げつけるなどした教諭に注意した児童を押して転倒させるなど、合わせて11件の体罰や暴言などをしたということです。

被害を受けた児童は2年間で16人、延べ26人に上るということで、市は「常習性が高い」として29日付けで男性教諭を停職3か月の懲戒処分にしました。

男性教諭は、市の聞き取りに対し、おおむね体罰や暴言を認め「たくさんの子どもたちを傷つけて大変申し訳ない」と話しているということです。

熊本市立の学校の教諭が体罰などで懲戒処分を受けるのは今年度これで4件目で、熊本市教育委員会は「体罰・暴言の禁止の徹底を一丸となって取り組んできたにもかかわらず、再びこのような事案を発生させてしまい申し訳ありません。研修を行うなどして再発防止に努めたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20210929/5000013575.html