※NHK 関西のニュース

「新電力」の「アンフィニ」 民事再生法の適用を申請:
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210930/2000051980.html

09月30日 18時29分

電力の小売り事業に参入したいわゆる「新電力」で、大阪・堺市に本社がある「アンフィニ」は、昨年末からの冬の厳しい電力需給によって調達コストが増えたことで経営に行き詰まり、9月30日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
会社では、スポンサーの企業から支援を受けて事業を継続し、契約者には、これまでどおり電力の供給を続けるとしています。

大阪・堺市に本社がある「アンフィニ」は、電力を卸売市場などから調達し、家庭などに販売するいわゆる「新電力」で、「Japan電力」のブランドで事業を展開していました。
会社では、このほか、太陽光パネルの製造なども手がけ、福島県楢葉町に工場を建設するなど事業を拡大しましたが、安価な中国製との競争にさらされ、昨年度の売り上げはピーク時の3分の1ほどのおよそ53億円にまで落ち込んでいました。
さらに、昨年末からことし1月にかけての厳しい電力需給によって調達コストが膨らんだことで経営に行き詰まり、9月30日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
会社によりますと、負債総額は、およそ87億円にのぼるということです。
会社では、現在、支援に名乗りを上げている企業と協議を進めていて、事業を継続したいとしています。
契約者にはこれまでどおり、電力を供給するとしています。