国立感染症研究所は、英国由来の「アルファ株」とインド由来の「デルタ株」が混ざったとみられる新型コロナウイルスの新しい変異株が国内で6人から見つかったと発表した。

 発表によると、感染力などに関わる遺伝子についてはデルタ株の性質を引き継いでいるとみられ、現時点では「デルタ株より感染力などが強くなる可能性はないと考えられる」としている。8月12日〜9月1日に採取された検体の遺伝子配列を解読してわかった。

 アルファ株とデルタ株の両方に感染した人の体内などで、ウイルスが混ざり合う組み換えが起こったとみられる。ほぼ同一の遺伝子配列で、6人のウイルスは共通の起源があるとされる。

https://www.yomiuri.co.jp/medical/20211019-OYT1T50167/