毎日新聞 2021/10/22 17:46(最終更新 10/22 17:46) 1151文字

 新型コロナウイルスのワクチン量産に伴う製剤用の資材不足などの影響で、今季の季節性インフルエンザワクチンの供給が例年より遅れている。コロナウイルスとの同時流行も危惧されており、医療機関には電話が殺到。ワクチンの予約の一時打ち切りや、ワクチン不足で打てないケースも出ている。厚生労働省はワクチンの効率的な利用を呼びかけている。

 厚労省によると、今季のインフルエンザワクチンの供給量は2567万〜2792万本分と前年比で約2割少なく見込んでいる。例年の使用量に相当する分は確保できるというが、昨年10月下旬には供給見込み量の約90%が出荷されていたのに対し、今年は同じ時期でまだ約65%にとどまっているという。

 日本感染症学会がまとめた今季の「インフルエンザワクチン接種に関する考え方」によると、国内では昨季はインフルエンザの患者が極めて少なかったため、インフルエンザに対する社会全体の集団免疫が形成されていないと考えられると指摘。そのような状況で、海外からウイルスが持ち込まれれば大きな流行を起こす可能性もあると注意を促している。

 医療機関では、インフルエンザのワクチンが足りず、子どもが接種を受けることができなかったり、入荷分の予約が全て埋まってしまったりしている。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://mainichi.jp/articles/20211022/k00/00m/040/176000c