インドで21日、新型コロナウイルスワクチン接種が10億回に達した。同国は今年前半に感染が拡大し医療制度が崩壊寸前となった。
ナレンドラ・モディ首相は「インドの科学の勝利」だと称賛した。だが、当局は新たな流行の波への警戒を続けている。

政府の統計によると、人口13億人のインドでは成人の4分の3が1回目の接種を終え、30%が接種を完了している。
人口の約40%を占める18歳未満数億人については、1回目の接種も始まっていない。

インドでは、今年4月半ばから6月半ばまで続いた感染拡大で20万人以上が死亡。変異株「デルタ株」の流行により、病院や火葬場が逼迫した。
感染者数はその後急減し、現在では1日当たり2万人を下回っており、生活も元に戻りつつある。

最も影響を受けた都市の一つムンバイでは先日、流行開始以来初めて死者ゼロとなった。

インドよりも接種回数が多いのは、23億回の接種が行われたとされる中国のみとなっている。
https://www.afpbb.com/articles/-/3372180

写真は20日、南部チェンナイに派遣され、戸別訪問でワクチン接種を進める保健当局者ら。【EPA時事】
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