体外受精させた受精卵の染色体の数を全て調べ問題のないものを子宮に戻す「着床前検査」について、日本産科婦人科学会(日産婦)は23日、現在の臨床研究に加え、医療としての実施も認める方針を公表した。同日、東京都内で開いたシンポジウムで明らかにした。日産婦は年明けにも内規を改定する予定。
 着床前検査は不妊治療の選択肢として期待される一方、染色体異常のない受精卵を選んで戻すため「命の選別」になりかねないとの批判もある。そのため日産婦は一般医療としての実施を禁じ、臨床研究に限って認めてきた。

時事通信 2021年10月23日20時07分
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