宝くじの高額当選に必要な費用と偽り、架空の会社名義の預金口座に計約1億6500万円を入金させたとして島根県警は26日、東京都新宿区西新宿6丁目の会社員宮下直人(37)、東京都調布市東つつじケ丘3丁目の会社役員喜多村泰希(38)の両容疑者を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで逮捕し、発表した。宮下容疑者は「口座を管理したことはない」と否認、喜多村容疑者は黙秘しているという。

浜田署と捜査2課によると、2人は氏名不詳者らと共謀し、2020年9月13日〜今年3月8日の間、「宝くじの高額当選を確実にさせる運勢鑑定がある。鑑定にはポイント購入費用が必要」と偽って複数人の携帯電話にメッセージを送り、返事があった人たちから約7600回にわたって計約1億6500万円を架空の会社名義の預金口座に入金させ、犯罪収益を隠していた疑いがある。

 県警は今年8〜10月、4人から約1千万円をだまし取ったとして、2人を詐欺容疑で3回逮捕。現金の出し子役も含め、これまでに6人を詐欺容疑で逮捕しており、今回の2人が詐欺グループの中心的役割をしていたとみている。

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