【グラスゴー時事】英北部グラスゴーで開かれている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、国際的な環境NGO「CAN」は2日、地球温暖化対策に後ろ向きな国に贈る「化石賞」に日本を選んだ。同日の首脳級会合で行った岸田文雄首相の演説の内容が、温室効果ガスの排出源となっている火力発電を推進していると受け止められた。

 岸田首相は演説で、石炭火力発電廃止への言及を避けた一方、温室効果ガス排出を抑制できるとするアンモニアや水素を利用した発電に取り組むアジア諸国への支援を表明。NGOは「これらの未熟でコストが掛かる技術が、化石燃料の採掘につながることを理解する必要がある」と批判した。

時事通信 2021年11月03日09時29分
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