東京都議会は5日、都議選中に無免許運転で人身事故を起こして書類送検されたうえ、都議会を長期間欠席している木下富美子都議(55)に対し、正副議長名で3回目となる「召喚状」を送った。木下氏をめぐる異常事態が継続している。

 関係者によると、「召喚状」では、木下氏の所属する「公営企業委員会」の質疑が行われる9日に議長室に出向き、都議会を長期間欠席し続ける理由の説明を求め、都民にも説明責任を果たすよう要請している。


 都議会は、先に第3回定例会最終日の10月13日を期限とした1回目の「召喚状」を出したが、木下氏は応じなかった。

 2回目は、期限翌日の10月14日付で送られた。11月9、18、25日に公営企業委員会の質疑があるため、この間の出頭を要請する内容だった。今回は、これを念押ししたかたちだ。

 木下氏は7月5日の事故発覚後、体調不良として公の場に姿を見せていない。この間、2度も「議員辞職勧告」が全会一致で決議される前代未聞の事態になっている。

 ただ、月額81万7600円の議員報酬や、月額50万円の「政務活動費」は4カ月分(計527万400円)支給されている。加えて、12月1日時点で在職していれば、冬の期末手当(ボーナス)約200万円まで満額支給される予定だという。

 都議会では、木下氏を念頭に、議会の長期欠席議員を対象にした議員報酬の削減条例案が、議会運営委員会で継続審査となっている。

 一部の会派からは、木下氏が出頭要請を拒み続ければ、地方自治法第137条などを適用し、「除名」を含めた懲罰を科せるか検討すべきだとの声も出ている。

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2021年11月6日 17時6分
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