厚生労働省は9日、2019年度に保険診療にかかった医療費の総額である国民医療費が、前年度比2・3%増の44兆3895億円だったと発表した。

 1人当たりでは同2・5%増の35万1800円となり、いずれも3年連続の増加で、過去最高を更新した。

 国民医療費の増加について、同省は、高齢化や医療の高度化が要因としている。国民医療費は医療保険給付や公費負担、自己負担の総額で、保険診療の対象となる医科、歯科の診療費や薬局の調剤料などを含む。保険診療外の先進医療などは含まない。

https://www.yomiuri.co.jp/medical/20211109-OYT1T50197/