“入国制限緩和”でLCC初の北米路線運航開始へ 成田空港

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20211112/1080016487.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

日本航空が設立したLCC=格安航空会社の「ジップエア」は、来月から
成田空港とロサンゼルスを結ぶ旅客便の運航を始めると発表しました。
日本のLCCがアメリカ本土とを結ぶ便を就航させるのは初めてで、日本やアメリカが
今月から入国制限を緩和するなか航空需要を喚起したいとしています。

国際線のLCC「ジップエア」は12日記者会見を開き、成田空港とアメリカのロサンゼルスを結ぶ
旅客便の運航を来月25日から始めると発表しました。
日本のLCCがアメリカ本土の路線を就航させるのはジップエアが初めてとなります。
今月8日に日本とアメリカが入国制限を事実上緩和するなか、ジップエアは、
ビジネスや一時帰国などの往来による需要を見込んでいるほか、さらに収益を高めるために
自動車や半導体の部品、それに生鮮食品などの貨物の輸送も行い、週に3往復、運航するということです。

コロナ禍で大手航空会社が採用を大幅に縮小するなか、ジップエアでは
100人の客室乗務員を採用するなど、アフターコロナを見据えて新たな国際路線の就航を進めてきました。
「ジップエア」の西田真吾社長は「貨物輸送で収益を高めるとともに、水際対策の緩和によって
日米両国の航空需要の回復が見込まれているので、日本だけでなく海外の方々の利用を期待したい」と話していました。

新型コロナウイルスの水際対策をめぐり、日本やアメリカでは、今月から外国人の入国制限が緩和され、
旅客便の需要の高まりが期待されています。
日本では今月8日からビジネス目的の入国者について、ワクチンの接種などに加え、
企業が行動を管理することなどを条件に、自宅などでの待機期間が原則3日間に短縮されました。
またこれまで原則停止されていた外国人の新規の入国についても、ビジネス目的を認めるなど
一部、条件付きで再開されました。

一方、アメリカでも今月8日から、ワクチンの接種を終えていることを条件に、
外国人の入国を認める新たな措置が始まりました。

日本のLCCがアメリカ本土とを結ぶ便を初めて就航させることについて、
成田空港を利用する人からはビジネスや観光での利用に期待する声が聞かれました。
タイに出張する自営業の30代の男性は「自営業なので、海外に出張するときには経費をできるだけ
安く抑えるためにLCCはぜひ利用したいです」と話していました。
アメリカに渡航する自営業の30代の女性は「アメリカには観光でよく行きます。
LCCは運賃の価格が安くてとてもいいと思うので観光で使いたいです」と話していました。

新型コロナウイルスの影響で大手航空会社が新規の採用を大幅に縮小する中、ジップエアは
感染収束後を見据えた路線拡大に向けて、コロナ禍で異例の戦略とも言える客室乗務員100人の採用を行いました。
ことしの春「ジップエア」に入社した客室乗務員の麻生真央さん(24)は乗務を目指して訓練や研修を重ねてきました。
訓練では経費削減のため、手作りの紙コップを使った酸素マスクやレジ袋を代用した救命胴衣などを活用しました。

麻生さんは新型コロナの収束が見えず、国際線の運航がコロナ前の状況に戻るのか不安があったといいますが、
地道な努力が実を結び新設される北米路線で今後、客室乗務員として乗務する見通しです。
麻生さんは「これまでしっかりと準備をつんできたので発揮できる場がやっときてとても嬉しいです。
これからファンをたくさん作っていきたいです」と話していました。

11/12 16:34