インターネットバンキングで不正に送金された現金を他人名義のキャッシュカードを使って引き出したとして、アルバイトの20歳の容疑者が逮捕されました。
警視庁はいわゆる「出し子」としてこれまでに合わせて8000万円余りを引き出した疑いがあるとみて調べています。
調べに対し、容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、東京 豊島区のアルバイト、林沢凡容疑者(20)です。

警視庁によりますと、ことし3月、豊島区のコンビニエンスストアのATMで、インターネットバンキングで不正に送金された現金、250万円を他人名義のキャッシュカードを使って引き出したとして、窃盗の疑いが持たれています。

現金は神奈川県に住む60代の男性の口座から不正に送金されたもので、ATMの防犯カメラの映像などから特定されたということです。

容疑者は不正に送金された現金の引き出し役、いわゆる「出し子」として活動していたとみられるということで、警視庁はことし8月までのおよそ1年間に合わせておよそ8500万円を引き出した疑いがあるとみて調べています。

調べに対し、容疑を否認しているということです。

警察庁によりますと、インターネットバンキングによる不正送金の被害は全国で相次いでいて、被害額はことし6月までの半年間で合わせておよそ4億8000万円に上っているということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211115/k10013348161000.html