https://news.yahoo.co.jp/articles/b07408bb299b9c8a59f3dc82c3560d352ff03f83

 YouTubeの共同創設者、ジョード・カリム氏は、YouTubeの“低評価非表示”を受け、「プラットフォームの衰退につながる」と批判した。

 11月なかば、YouTubeは、クリエイターを嫌がらせから守るためとして、「低評価」を非表示にすると発表した。しかしカリム氏と同様、多くの動画クリエイターやユーザーはこの仕様変更にネガティブな反応を示しており、ヒカキンやはじめしゃちょーら、日本のトップクリエイターも「複雑」、「ちょっとつまらない」と残念がっている。「低評価」ボタンは、動画に対する評価としてはもちろん、不適切な動画やスパムなどを判別する手段としても機能していた。

 カリム氏は以前から、自身のYouTubeアカウントにアップされた唯一の動画、2005年の「Me at the zoo」の概要欄を編集することでメッセージを発信しており、今回も同様の手法で自身の見解を述べている。

 同氏は「不適切なコンテンツを簡単かつ迅速に特定する機能は、ユーザー生成コンテンツプラットフォームにとって重要な役割を担っている」とし、「その理由は、すべてのコンテンツが優れているわけではないから。しかし大量のコンテンツの中に、すばらしい作品もある。それがきちんと世に広まるためにも、良くないものはできるだけ早く淘汰されなければならないんだ」と語った。「『群衆の叡智』という言葉があって、プラットフォームが干渉すると、それが機能しなくなる。その後、プラットフォームは必ず衰退する」。

 そして最後には、「ビジネスにおいて、『より良くする』よりも重要なことはたった1つ。それは『めちゃくちゃにしないこと』だ」と痛烈に批判した。