韓国“感染最多”接種率は日本より上 現地で何が?
[2021/11/23 17:40]

感染拡大が止まらない韓国。その要因の一つとして考えられるのが
今月から規制を段階的に解除してコロナとの共存を目指す「ウィズコロナ」政策です。

 先月の終わりごろから感染者が急激に増加。
先週、過去最多の3292人を数えた後、3000人前後を推移しています。
 さらに、今月23日発表の重症者は過去最多の549人。
重症用の病床使用率はソウルなど首都圏で83%にもなっています。

 韓国では「トラベルバブル」と呼ばれる隔離なしの海外旅行も押し進められ
ワクチン接種率は日本よりも高い79.0%。にもかかわらず
感染者が増加している原因はワクチンを2回接種した後に感染する
「ブレークスルー感染」だとみられています。

 高麗大学(感染内科)・金宇柱教授:「60歳以上の陽性者の80%はブレークスルー感染です」
 韓国感染症学の権威として知られる金教授は韓国内で27%使われた
アストラゼネカ製ワクチンもまた、原因の一つではないかと指摘します。

 高麗大学(感染内科)・金宇柱教授:「アストラゼネカよりもファイザーのワクチンの方が効果が高く
抗体も多くできるし長く維持できます。ですが、韓国は最初高齢者にはアストラゼネカ製を主に打ちました」

現状打破のために韓国政府が表明したのは「ブースター接種の前倒し」です。
 韓国では60歳以上について、これまで半年後としていましたが
2カ月前倒して、最短4カ月後に受けられるようになり、50代も5カ月後の接種が可能となっています。

 日本では諸外国の状況や効果の持続期間を考慮し、ブースター接種は「原則8カ月以上」とされています。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000236005.html