モデルナ製のワクチンを接種した後、心筋炎などと診断されるケースが若い男性に比較的、多く報告されています。
実際に診断された大学生が取材に応えてくれました。

心筋炎と診断された男性(20):
「朝起きて目が覚めた時に、すごく胸全体に違和感があって、痛みというよりは圧迫感という感じで、すごく息が吸いにくいという症状があって」

8月下旬に、モデルナ製ワクチンの2回目の接種を受けた男性。3日後から胸の違和感などの症状で入院し、
心臓の筋肉に炎症が起こる「心筋炎」と診断されました。

接種後の心筋炎はモデルナを打った10代と20代の男性で比較的、多く報告されています。その理由を専門家は…。

日本循環器学会・野出孝一常務理事:
「若い方のほうが免疫反応が活発。全身の免疫反応が亢進(こうしん)することによって、心臓にも一部炎症が波及する、という風なことが関係しているかな」

厚生労働省は若い男性の2回目の接種について、ファイザーへの切り替えを認めています。

今も学校に通えないなど、生活に支障をきたす男性。

心筋炎と診断された男性:「いつまでこれが続くのかが分からない。先が見えない不安というところが一番、強かったです」

ただ、接種をしたことには後悔はないと話します。

心筋炎と診断された男性:「コロナにかからなかった、かかりにくいというところでは、ワクチン打って良かったと思います。
(接種する)メリットの方が大きいと思ったので。打つ前にちゃんと情報を集めてから打つというところが大事なのかなと」

専門家も、コロナにかからないためには若い人もワクチンを打つことは恩恵が大きいとしたうえで…。

日本循環器学会・野出孝一常務理事:
「胸の違和感とか痛みですね。こういうものがあればまず疑って、近くの先生にかかられるのがよろしいのではないかと思います」

厚労省は3回目の接種について、すでに承認しているファイザーに加えてモデルナも来月、承認する見通しです。
今後はワクチンの選択が可能になるかもしれません。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000236249.html