JR東日本は、59の駅のホームで視覚障害者を誘導するためのスピーカーが不適切な向きに設置されていたと発表しました。
 JR東日本によりますと、不適切な向きに設置されていたのは、駅の出口に通じる階段の位置を知らせるスピーカーで、59駅で112台あったということです。国のガイドラインでは線路と平行方向に音声案内が流れるよう規定されていますが、112台のスピーカーは線路と直角方向に流れる向きに設置されていて、最悪の場合、視覚障害者が誤って線路に転落する危険性があったということです。

渋谷区視覚障害者福祉協会 大沼須摩子 会長
 「あの状態だったら、とても危ないと思いました。まっすぐ行けば階段だが、スピーカーがホームの方に向いていると、そっちへ引き込まれる。階段の方に向いていれば、ここからは階段だなとわかる」

 JR東日本によりますと、これまでにスピーカーが原因の事故は発生しておらず、今後は向きを変更したり新たな機器を設置するなどの措置を取るということです。

TBSNEWS 26日 23時03分
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4414384.html