新しい変異株を発見し報告した、なのに「罰せられている」=南アフリカ
7時間前

南アフリカのワクチン接種率は約24%にとどまっている

新型コロナウイルスの新しい変異株「B.1.1.529」(オミクロン株)を発見して報告した南アフリカ政府は27日、「優れた科学は評価されるべき」なのに、実際には各国政府が南アフリカをはじめとするアフリカ南部諸国への渡航制限を強化しており、自分たちはむしろ「罰せられている」と反発する声明を出した。
https://www.bbc.com/japanese/59448885


「先進国のせい」
アフリカ連合(AU)のワクチン供給担当、アヨアデ・アラキジャさんはBBCに対して、オミクロン株の出現は先進国のせいだと話した。
「この状況は起きるべくして起きた。世界がワクチン接種を公平に、かつ素早く展開できなかったせいだ。世界の金持ち国が(ワクチンを)ためこんだせいだ。正直言って、まったく受け入れがたい」とアラキジャさんは言い、「一連の渡航制限は科学ではなく、政治によるものだ。間違っている(中略)この変異株はすでに3つの大陸に存在しているのに、なぜアフリカに閉ざしているのか」と批判した。
南アフリカでは現在、人口のわずか24%しかワクチン接種が完了していない。