アベノミクスの7年半で日本は「米国並み」から「韓国並み」になった
https://diamond.jp/articles/-/287863

ポイントは、「1ドル=55円になるべきだ」というのが非現実的なのではなく、
円の購買力が「非現実的なほどに低下した」ことだ。

もう少し現実的に、アベノミクス以前と購買力を同じにすることを考えよう。
13年の実質レートは100だった。20年に70だったから、100÷70=1.43倍にする必要がある。
つまり、1ドル=105円でなく、1ドル=105÷1.43=73円にする必要がある。

企業の利益が増えたのは、輸入物価の値上がりを消費者価格に転嫁する一方で、
輸出物価の値上がりを労働者に還元しなかったからだ。

本来であれば、円高に対して、技術革新で生産性を向上させて対応すべきだった。

低成長をもたらしたのは、技術開発が行なわれなかったからであり、
それは円安によって企業が安易に利益を増加できたからだ。

だから、円安政策こそが日本を貧しくした根本的な原因だということになる。