30日の東京株式市場で日経平均株価は前日比462円安の2万7821円で取引を終えた。節目となる2万8000円を終値で割り込むのは10月7日以来、約2カ月ぶり。新型コロナウイルスのオミクロン型をめぐり「モデルナの最高経営責任者(CEO)が『既存ワクチンは有効性が下がる』と発言した」と、フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。ワクチンに関する報道を受け、急速にリスク回避の動きが広がった。

日経平均は午前中は前日比プラスで推移し、一時400円超高い2万8718円を付けた。午後に上げ幅を縮め、「モデルナの報道を受け、相場トレンドに追随するCTAを中心に売りが膨らんだ」(CLSA証券の釜井毅生エグゼキューション・サービス統括本部長)という。

日本経済新聞 2021年11月30日 14:50 (2021年11月30日 15:17更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB305KV0Q1A131C2000000/