枝野幸男前代表の後任を選ぶ立憲民主党の代表選で、旧国民民主党出身で47歳の泉健太政調会長が選ばれた。挙党一致体制で「政策立案型政党」をめざすと訴える。衆院選で共産党と「閣外協力」に踏み切った枝野路線については、修正する方針だ。ただ、来夏に参院選が迫るなか、「野党共闘」をめぐり連合と共産の板挟みに遭うなど、泉氏を取り巻く状況は複雑で、多難な船出となりそうだ。

 「47歳の新しい船長に就任をいたしました」

 新代表に選出された泉氏は、同じ年のころに枝野幸男前代表が官房長官、小沢一郎氏が自民党幹事長として活躍していたことを挙げ、「若すぎるということはございません。国民の目線で国民中心の政治をする政党として困っている方に寄り添い、全員の力で改めて歩んでいく」と語った。

 4人の候補者で最も若い泉氏は選挙戦で「立憲が背負っている負のイメージを前向きなものに転換しないといけない」と訴えた。

 「『批判ばかり、追及ばかり、反対ばかり』と言われがちだが、政策論戦中心で、改革を進める政党というイメージを持っていただける努力をしたい」

 「政策立案型政党」への転換を掲げ、政権の不祥事の追及の場になっていた「野党合同ヒアリング」の見直しを表明。憲法改正の議論についても「未来志向の憲法を静かな環境で議論」と公約に記した。

 泉氏は30日の会見でも、どういう党にしたいかと問われると「常に自民党と戦っている政党とみられた。国民に何を届けるかが大事だが、ともすれば自民党の方ばっかり見て対抗し、国民に対する説明、発信が弱くなっていた」と語った。

当初は旧立憲メンバーから警戒感も
 代表選投票前の演説でも、新…(以下有料版で,残り661文字)

朝日新聞 2021年12月1日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASPCZ6WCQPCZUTFK003.html?iref=comtop_7_01