2021/12/06 13:37

 名古屋市の繁華街で、顔を覆う「 浪人笠(ろうにんがさ) 」をかぶり、着物姿でサックスを奏でるストリートミュージシャンがいる。「サックス侍」と名乗る男性は「コロナ禍で先行きが見通せない中、街行く人たちの心を音楽で癒やしたい」と路上に立つ。(杉本要)


 週末の昼下がり、名古屋・栄の交差点近くで、ソプラノ・サックスの繊細なバラードの調べに道行く人が足を止め、聴き入った。1時間近くたたずんでいた女性は「顔は見えないけど、優しい人柄が音色からあふれ出ている」と涙を浮かべた。

 名古屋市に住む44歳。電気設備会社に勤め、妻と高校生、中学生の2人の子どもがいる。路上ライブは5年ほど前に始め、土日を中心に場所を決めず、愛知県内の駅前などに立つ。レパートリーは、中島みゆきの「時代」やマイケル・ジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」などポップスを中心に100曲以上にのぼる。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨年7月から、 飛沫(ひまつ)防止にとフェースシールドの代わりに笠をかぶる今のスタイルにした。謎めいた姿と心を打つ音色が話題となり、動画や画像がSNSで拡散され、ツイッターのフォロワー数は5万を超えた。
     ===== 後略 =====
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