12月13日 16時44分

締め込み姿の男たちが福を呼ぶとされる木「宝木」を奪い合う岡山市の伝統行事「はだか祭り」。
新型コロナの感染対策のため、来年も「宝木」の争奪戦は行わず、福男の参加も見送られることになりました。

岡山市東区の西大寺観音院で毎年2月に行われる「はだか祭り」には、例年、締め込み姿の男たちおよそ1万人が参加し、福を呼ぶとされる「宝木」を奪い合ってきました。
しかし、ことしは感染対策のため500年以上続く祭りの歴史の中で初めて争奪戦が中止され、代わりに平成以降に「宝木」を手にした福男およそ100人が境内に整列して「宝木」を順番に手にする形で行われました。
そして13日、来年の開催方法が発表され、「宝木」の争奪戦は2年連続で中止となり、福男の参加も見送られることになりました。
新たな変異ウイルス・オミクロン株や、感染の第6波への警戒のためで、地域の代表者2人だけが宝木を受け取るということです。
西大寺会陽奉賛会の大森實会長は「残念だという声もあったが、参加者から1人でも感染者が出てしまうと祭りは続かないので、ご理解をいただきたい。再来年以降は1万人が参加して争奪戦を行うための判断だ」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20211213/4020011207.html