※日本経済新聞

マクドナルド前CEO、120億円を返還 訴訟で和解
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN16ETR0W1A211C2000000/

2021年12月17日 4:18

【ニューヨーク=河内真帆】米マクドナルドは16日、2019年に社内不倫を理由に解任したスティーブ・イースターブルック前最高経営責任者(CEO)との退職報酬をめぐる訴訟が和解したと発表した。同氏は総額1億500万ドル(約120億円)の退職金やボーナスを返還する。

同氏は「マクドナルドと取締役会は顧客と職員を最重要視している。CEOとして責任を果たせなかったことがあった」との声明を出し、社員や取締役会、フランチャイズ加盟店などに謝罪した。

イースターブルック氏はマクドナルド社内の行動規範に反して社員と関係を持ったことから19年11月に解任された。当時は「合意の上で親密な関係にあったのは1人だけだ」と説明したが、マクドナルドは調査で複数の女性従業員が対象になっていたことを突き止め、20年8月に「役員会に虚偽報告をして巨額の報酬を受け取った」として返還を求めて提訴した。和解を受けマクドナルドは訴訟を取り下げた。