日銀 大規模金融緩和策維持決定 コロナ影響企業支援も一部延長
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211217/k10013392151000.html

2021年12月17日 12時58分

日銀は17日まで開いた金融政策決定会合で、今の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。また来年3月末までが期限となっている新型コロナ対応の資金繰り支援策について、大企業向けを縮小する一方、中小企業向けは来年9月末まで6か月間、延長することを決めました。

日銀は17日までの2日間、金融政策決定会合を開き、短期金利をマイナスにするとともに、長期金利がゼロ%程度で推移するよう国債を買い入れて、市場に潤沢な資金を供給する今の大規模な金融緩和策を維持することを賛成多数で決めました。

また新型コロナの新たな変異ウイルス、オミクロン株の影響が懸念される中、主に中小企業への融資を後押しするため金融機関に資金を供給する仕組みについて、一部を見直したうえで来年3月末までとしていた期限を来年9月末まで6か月間延長することを決めました。

一方、大企業が発行するCP=コマーシャルペーパーと、社債の買い入れを増やす措置については予定どおり3月末で終了し、その後買い入れの枠の規模を今の20兆円から、感染拡大前の水準となる5兆円まで徐々に引き下げていくことを決めました。

国内の景気の現状については「引き続き厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している」という判断を据え置きました。

日銀は引き続き、新型コロナウイルスが経済に与える影響を注視し、必要があれば、ちゅうちょなく追加の金融緩和に踏み切るとしています。