新型コロナウイルスに以前に感染して回復していても、オミクロン変異株に対する防御にはほとんどならないことが、
英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが行った大規模な調査で明らかになった。

ブースター(追加免疫)接種の重要性を浮き彫りにした。

17日公表されたこの調査によると、以前の新型コロナ感染歴はオミクロンの有症状感染を19%しか防げない可能性が高い。
研究チームはワクチンの2回接種がオミクロンの有症状感染を防ぐ確率を最大で20%と見積もっており、効果はほぼ同程度となる。

一方でブースター接種は防御効果を劇的に引き上げ、55−80%にまで高まるという。

インペリアル・カレッジ・ロンドンは11月29日から12月11日まで
イングランドでPCR検査によって確認された全ての陽性件数を分析した。

オミクロンが免疫から逃れる可能性を調査した研究としては、これまでで最大級の規模とみられる。

同チームによると、陽性と判定された人のうち症状が出た、
あるいは病院に行った人の比率に基づくと、オミクロンの感染がデルタ株よりも軽症だという証拠は見られていない。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-17/R49H9ST0G1KX01