大阪市北区の雑居ビルの心療内科クリニックで男女24人が死亡した放火殺人事件で、患者だった谷本盛雄容疑者(61)が11月下旬、大阪市西淀川区の自宅近くのガソリンスタンド(GS)でガソリン約10リットルを購入していたことが捜査関係者への取材で明らかになった。クリニックへの放火はこのガソリンが使われた可能性が高い。大阪府警は少なくとも3週間前から甚大な被害を狙って周到に計画していたとみて詳しい動機を調べている。

【放火現場近くに残された容疑者の自転車】

 捜査関係者によると、谷本容疑者は大阪市西淀川区の3階建て民家に住んでいたとされる。府警の捜査過程で、谷本容疑者が近所のGSでガソリンを約10リットル購入していたことが判明。谷本容疑者は身分証を提示して購入していたため、店舗に履歴が残されていた。

 揮発性が高く爆発的に燃え広がるガソリンを巡っては、36人が死亡した2019年7月の「京都アニメーション」放火殺人事件で販売規制が強化された。消防庁は総務省令を改正。20年2月から、GSがガソリンを容器に入れて販売する際、購入者の身元や使用目的の確認・記録が義務づけられるようになった。

 谷本容疑者の自宅からは、2階一室でガソリンとされる液体を入れた容器が押収されている。容量は約1・5リットルで液体が使用された形跡が確認されており、府警は購入以降の詳しい経緯を捜査している。

 府警によると、谷本容疑者は自宅から銀色の自転車で現場の雑居ビルまで移動したとされる。複数の防犯カメラ映像には、谷本容疑者とみられる男性が自転車後部の荷台に紙袋のような荷物を積んで走行している様子が記録されている。

 谷本容疑者は17日午前10時20分ごろ、北区曽根崎新地1の「堂島北ビル」4階の「西梅田こころとからだのクリニック」にガソリンとみられる液体入りの紙袋を持参して来院。出入り口近くの床に置いた紙袋を蹴り倒して放火し、院長の西沢弘太郎さん(49)らを殺害した疑いが持たれている。出入り口付近ではライターが発見されており、府警は谷本容疑者はこのライターで着火した可能性があるとみて捜査している。【安元久美子、郡悠介】

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