■“接種証明アプリ”エラー相次ぐ

 そうしたなか、20日から始まったのが、デジタル庁が開発した「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の運用です。

 しかし、早速、トラブルが相次いでいます。

 アプリを利用するには、スマートフォンとマイナンバーカードが必要です。

 今後は、こうしたアプリなどで「ワクチン接種済」であることを証明すれば、緊急事態宣言下でも、飲食やイベントの制限を緩和できるようになります。

 「接種証明アプリ」をダウンロードした人:「10回以上タップしても、『予期せぬエラーが発生しました』しか出ないんで、諦めて」

 20日、アプリをダウンロードした男性は、何度操作してもアプリのエラーが相次ぎ、接種記録の情報を確認することができませんでした。

 「接種証明アプリ」をダウンロードした人:「もう一回やったら、最初の画面は通ったんですけど、結局それも登録できず。それで、昼休みが終わってしまった」

 さらに、ワクチン接種の記録が間違って表示されるケースもありました。

 「接種証明アプリ」をダウンロードした人:「本来であれば『接種回数2回』で、『最終接種日が9月』と出るところが、『接種回数0回』で、最終接種日は全部0になっているということが起きました。僕は、ちょっとびっくりしましたね。“0回”と出て」

 今回、取材した2人は、その後、正しく接種証明が表示されたということです。

 デジタル庁によると、20日昼ごろ、サーバー負荷が大きくなったため、証明書の発行がしにくくなっていたといいます。

 担当者は、同様のことが起こらないよう、技術的な対応を行ったということです。

■“民間開発アプリ”表示で混乱も

 一方で、ネット上には「緑のアイコンのはデジタル庁のやつじゃない」「なんか違う緑のやつとか入れてしまった…。紛らわしい」などの意見がありました。

 実際に「ワクチン接種証明アプリ」と検索してみると、確かにデジタル庁のアプリは出てこず、一番先頭に表示されたのは「ワクパス」というアプリです。

 このアプリは、民間企業が開発した新型コロナワクチン接種証明アプリで、協賛した飲食店や、ホテルなどで使えるクーポンが発行されます。

 混乱をもたらしていることについて、アプリを開発した会社を取材すると、「政府のアプリがいつ開始されるか分からない時期に開発した。飲食店など企業の経済復興を目的としていて、ご理解頂きたい」と、話していました。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000239043.html