北海道安平町の小学校で、教師が校内に保管された現金を無断で持ち出していたことが明らかになりました。

 安平町によりますと12月9日、町内の小学校で、男性教師が職員室にある金庫から5、6年生の児童から集金した教材費計4万円を持ちだしたということです。

 町内の小学校で12月10日、6年生の担任教師が金庫内の児童から集められた教材費の一部が紛失していることに気づきました。

 翌週の13日まで確認するも発見されず、同日、担任教師が上司へ紛失を報告し、別の教師らへも管理する金銭を確認するよう指示。

 すると5年生から集められた教材費の一部も紛失していることが確認されたということです。

 その後、校長が全教職員を対象に確認することを伝えた際、別の学年で担任を勤める20代の男性教師が持ち出したことを申し出ました。

 男性教師が無断で持ち出したのは児童から集められた教材費計4万円で、翌14日に全額返金されました。

 男性教師は、被害が確認される前日の同月9日に教材費を持ち出していて「他に教職員が数人しかいない、人が少ない時にやった」などと話しているということです。

 同校では、その後全学年の保護者向けに説明会を開催し、謝罪と男性教師が務めていた担任の変更などを説明しました。

 男性教師は内部の調べに対し「消費者金融で借金があり生活に困窮していた。電気が止められていて急いで現金が必要だった」などと話しているということです。

 その後の校内の調査では、ほかに学校管理の金銭が持ち出された被害は確認されませんでした。

 町側は警察に被害届を提出、男性教師に関する処分は北海道教育委員会が判断するとしています。

 また町では校内の金庫の管理にも不備があったとして再発防止を図るとともに、児童のケアに当たりたいとしています。


2021年12月21日12:55
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