https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211224/k10013402881000.html
コロナ飲み薬 使用を了承 厚労省部会 重症化防ぐ初の飲み薬

アメリカの製薬大手メルクが開発した新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」の使用が、24日に開かれた厚生労働省の専門家部会で了承されました。
重症化を防ぐ初めての飲み薬で、厚生労働省はすみやかに承認する方針です。
厚生労働省はメルク側から年内に20万人分の供給を受けることで合意していて、来週から患者が服用できるよう医療機関などに配送することにしています。

重症化を防ぐ飲み薬「モルヌピラビル」は、症状が出てから5日以内に服用することが推奨されています。

厚生労働省は、陽性となった人と周囲との接触をできるだけ避けるため、患者が薬局に出向くのではなく、自宅で受け取るようにする方針です。

医療機関が患者の最寄りの薬局にファックスなどで処方箋を送り、薬局の薬剤師が電話やオンラインで患者に服用方法などを指導したあと運送業者を通じて薬が配送される仕組みです。

厚生労働省は、都道府県を通じて対応できる薬局をすでにリスト化しています。

日本薬剤師会の田尻泰典副会長は「いかに効率よく必要な人に、必要なタイミングで届けられるかが、私たちの命題だ。夏の第5波のときにも自宅療養者への対応を行ってきたので、処方箋が出てから患者に薬が届くまでに丸一日以上かかることはないと思う。夜中に薬が必要になっても届けられるように、リスト化された薬局には24時間対応をお願いしている」と話しています。

2021年12月24日 18時23分
NHK