神戸 生徒飛び降り “行き過ぎた指導”で民事調停申し立て
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20211227/2020016576.html

12月27日 17時43分

4年前、神戸市の市立高校で校舎から飛び降りて自殺を図った生徒が、教諭らの行き過ぎた指導が原因だとして、補償などを求めて裁判所に民事調停を申し立てました。

平成29年、神戸市立六甲アイランド高校で、1年生の生徒だった男性が自殺を図って校舎から飛び降りて大けがをし、市の調査委員会は、担任の教諭らから長時間の指導を受け、精神的に追い込まれたことが原因だという報告書をまとめました。
男性は神戸市に対して、後遺症などへの補償や謝罪を求めてきましたが、代理人の弁護士によりますと、神戸市から先月、「指導が違法なものとは考えることはできない」という回答があったということです。
このため、27日、損害賠償を求めて神戸簡易裁判所に民事調停を申し立てたということです。
会見した弁護士によりますと、男性は「この悔しさや今後生じる不自由はどうやっても消えるものではありません。市にはできるだけ早く調停に応じてもらいたいです」などと話しているということです。
一方、神戸市教育委員会は、ことし3月に担任の教諭ら3人を処分していて、「交渉は代理人に一任している。引き続き誠実に対応していきたい」とコメントしています。