米国で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大が続き、米紙ニューヨーク・タイムズによると、
1日当たりの新規感染者は25日までの1週間で平均20万1330人となった。20万人を超えたのは1月以来だ。

米政府のアンソニー・ファウチ首席医療顧問は26日、ワクチン未接種者を中心に入院者が増加し、
医療体制を圧迫する可能性があると懸念を示した。

ファウチ氏は米ABCニュースの番組で、米国内の感染状況について、「感染者数は日ごとに増加しており、更に増えるだろう」と述べた。
オミクロン株の重症化リスクは低いとの見方を示しつつ、「多数の米国人がワクチンを接種していない。米国では入院者の増加につながるかもしれない」と指摘した。

米疾病対策センター(CDC)が公表した今月12〜18日のデータでは、米国の感染者の73・2%がオミクロン株に感染したとなっている。

米CNNによると、乗務員が感染したなどの理由で、航空便の欠航や遅延が相次いでいる。
人の移動が多いクリスマス前後の24〜26日の3日間に欠航した便は世界全体では6000便を上回り、このうち約1700便は米国内の発着便だったという。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20211228-OYT1T50007/