生活に困窮する女性たちを支援する「女性による女性のための相談会」が25、26の両日、東京都新宿区歌舞伎町の区立大久保公園で開かれた。2日間の相談件数は169件に上った。実行委員会によると、薄着で訪れ防寒着を求める人も多く、厳しい現状があったという。

 実行委員会が3月に相談活動を始め3回目。実行委、相談員ら全員女性で構成した。

 実行委によると、10代〜80代が相談に訪れ、特に働き盛りの40代が多かった。コロナ禍で仕事のシフトが減らされ、収入も大幅に減った人や政府の緊急小口融資などで生活していたものの、返済のめどが立たずに途方に暮れる人など切実な相談があった。実行委の1人でジャーナリストの松元千枝さんは「元々女性は不安定雇用でギリギリの所を生きている。雇用のあり方など根本的な問題の解決が必要と感じた」と話す。

 同公園では31日と2022年1月1日に男性も利用できる住居や生活相談、食料支援などを行う「年越し支援・コロナ被害相談村」が、同8、9日に女性相談会が再び開かれる。【東海林智】

毎日新聞 2021/12/29 07:30(最終更新 12/29 07:30) 446文字
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