新型コロナで生乳大量廃棄の懸念 福岡市天神で牛乳の格安販売

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukuoka/20211228/5010014362.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

新型コロナウイルスの影響などで牛乳や乳製品の消費が落ち込んでいることから、
原料の生乳が大量に廃棄される懸念が出ています。
生乳の需要拡大につなげようと、福岡市・天神では、牛乳を格安で販売する取り組みが行われました。

この取り組みは、学校給食がなくなり、1年の中で最も生乳の需要が減る年末年始にあわせて、
「JA全農ふくれん」がきのう、福岡市・天神の直営店で行いました。
売り場では、福岡県産の牛乳を使ったホットミルクが特別に用意され、
1杯180ミリリットルが50円と、同じ牛乳の小売価格の半値ほどで販売されました。

ホットミルクを購入した50代の女性は「飲むことで助けになればと思って買いに来ました。
飲みやすくておいしいです」と話していました。

「JA全農ふくれん」によりますと、県内では久留米市などであわせておよそ180の酪農家が
生乳を生産していて、去年1年間の生産量は7万3600トン余りと全国で17番目だったということです。
営農開発部の清原京香さんは「生産者が丹精を込めて作った牛乳です。
近くのスーパなどで好きなものを買って、消費してもらいたいです」と話していました。

生乳の大量廃棄が懸念される中、県内の酪農家からも不安の声が上がっています。
久留米市荒木町にある牧場永田ブルースカイファームでは、110頭の乳牛を飼育し、
1日3トン余りの生乳を生産しています。
2年前に最新の設備を導入し、生産を増やしてきました。
しかし、コロナ禍の消費の落ち込みを受けて、今月21日から来月10日までの3週間、
生産を減らすよう酪農家で作る組合から求められたといいます。

しかし、牛は生き物。
毎日、搾乳しないと病気になるおそれがあるため、
機械的に生産量を減らすことは難しいといいます。

12/28 19:17