2021/12/29 11:49

 神奈川県真鶴町の臨時町議会が28日開かれ、町が提案した松本一彦町長の給与を来年1年間ゼロにする給与条例改正案が反対多数で否決された。

 1年間の給与ゼロは、松本町長が選挙人名簿をコピーして不正利用した責任を取って辞職したことで行われた出直し町長選の費用など約1000万円を 補填ほてん する目的で、松本氏が町長選で公約に掲げていた。町によると、町長給与は年約972万円。

 この日の議会で議員からは「町の評判はがた落ち。町長が与えた損害は返納額とは比べものにならない」「懲戒免職になった職員と比べ、1年間の給与カットでは不公平」などの意見が相次ぎ、賛成1、反対8で否決された。

 松本町長は「このような結果になり残念。1年間、給与を供託し、町長を辞めた後に寄付するなど考えたい」と述べた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211229-OYT1T50065/