https://www.sankei.com/article/20220109-HW552WN3ZFNITBBW4KL6UNVIG4/
立民・泉代表、改憲牽制「国民生活に支障あるのか」

立憲民主党の泉健太代表は9日のNHK番組で、憲法改正を目指す自民党に懸念を示した。「今の憲法の決定的な問題点は何か。今の憲法を変えなければ国民生活に支障のあるものは何かと逆に問いたい」と述べた。

泉氏は「現行憲法でもわれわれは十分に繁栄してきたし、自由や民主主義を享受してきた。現行憲法に決定的な課題があるならば、それをまず示すのが憲法改正(を訴える)側の役割だ」とも語った。

昨年12月の衆院憲法審査会では、立民などを除く多くの政党から新型コロナウイルスの感染拡大で浮き彫りとなった課題に対処するための改憲論議が必要だとの意見が相次いだ。

国民民主党の玉木雄一郎代表は憲法審で「感染爆発の真っただ中で(衆院議員の)任期満了を迎えていた場合、現行憲法下では総選挙を実施せざるを得ない」と指摘。その上で「緊急時に任期の特例を定める議論は速やかに行う必要がある。感染が抑えられている今だからこそ国家統治の基本的な在り方を静かな環境で議論していきたい」と述べた。

2022/1/9 17:16
産経新聞