【実録・人間劇場】トーキョー路上編(4) 通行人がくれた貴重なカップ麺も…ホームレスに湯の調達は至難の業 冬を乗り越える“禁じ手”とは
https://www.zakzak.co.jp/article/20220121-XTJDL7YVLFJFJBGV5FT7LVPJAM/

2022.1/21 15:30

『ルポ路上生活』の執筆のため、ホームレス生活をしていた2カ月間、私は日々各地で開催される炊き出しに参加することで飯をまかなっていたが、それだけではなく、通行人の方々に食べ物を恵んでもらったことも何度かあった。

都庁下でホームレス3人と共同生活をしていたときには、手作りのおにぎり15個とサバ缶8個をもらい、3人で分け合った。都庁は新型コロナウイルスワクチンの接種会場となっていたが、ボランティアスタッフに配られた弁当が彼らの好意により、私たちに回ってきたこともあった。

同じく都庁下で暮らしていた際、通行人がカップ麺をくれた。久しぶりのジャンキーな食事に乱舞するほどうれしかったのだが、問題はお湯である。コンビニ店員の目を盗み、カップ麺を買ったフリをして、しれっとお湯を拝借するという方法が有力であるが、念のため先人に尋ねてみることにした。私のとなりに暮らすホームレスの黒綿棒(私が付けたあだ名)が話す。

「コンビニはもはや僕らの顔を覚えているから行きづらい。水でも食べられないことはないけども非常にまずい。ビルのトイレに行けば36度くらいのお湯は出るけども、3分後にはほぼ水になっている」

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。