※2022年01月23日07時10分

 新型コロナウイルス感染拡大で常態化したマスク着用。口元を中心に顔の一部が覆われるため、化粧品業界は商品戦略などに知恵を絞る。各社はマスクをしたままでも、外しても「かわいく、美しく」見せるメークを顧客に提案し、新たな需要の掘り起こしを狙う。

 調査会社インテージ(東京)の「2021年、販売苦戦したランキング」では、頬紅が3位、口紅が6位にランクイン。新たな変異株「オミクロン株」の感染急拡大で、インバウンド(訪日外国人旅行者)需要の回復も見通せず、厳しい事業環境を強いられている。同社の前田彩アナリストは「安心してマスクを外せる社会にならないと以前のような市場に戻らないのではないか」と指摘する。

 こうした中、花王が昨年5月に発売した「ケイト リップモンスター」は、昨年末までの累計出荷数が220万本を突破するヒットとなった。「マスクを外した時もかわいくいたい」という消費者ニーズに着目し、マスクをしていても口紅が落ちにくいなどの機能が評価された。
 コーセーは、マスクをしたままでも楽しめる新しいメークを各ブランドで提案する。マスク顔の印象を左右する眉や目に注目。「ジルスチュアート」ブランドのアイブロウ(眉墨)はピンクの色味を加えることで、目元に優しい印象を出せる。

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時事通信ニュース: マスク外しても「かわいく」 メークに新提案―化粧品メーカー.
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022012200408&;g=eco