静岡県熱海市で昨年7月に発生した大規模土石流で県警は26日、起点となった土地に残土や産業廃棄物を運搬したとされる神奈川県二宮町の土木会社を家宅捜索した。
大規模土石流は起点での不適切な盛り土造成が原因とみられており、静岡県警は押収した資料を基に、土砂が運び込まれた経緯を詳しく調べる。

土木会社は、起点の土地を2011年まで所有した不動産管理会社(神奈川県小田原市)の関連会社。土木会社には26日午前、捜査員7、8人が捜索に入り、関連資料を押収した。

土石流は昨年7月3日に発生。26人が死亡し、女性1人が依然見つかっていない。犠牲者遺族が同8月、業務上過失致死容疑で不動産管理会社の元幹部を、重過失致死容疑で現所有者をそれぞれ告訴。同11月には別の遺族が殺人容疑で2人を追加告訴した。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE264MM0W2A120C2000000/