プーチン大統領はいまだ強硬姿勢を崩さない。侵攻が始まれば短期戦となるだろう
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「すでにウクライナ国内で諜報員による攪乱(かくらん)工作やサイバー攻撃が行われています。私のところにも、『ワグナーグループ』という民間軍事会社が大人数を雇い、ウクライナへ送り込んでいるという情報が入ってきました。ロシア軍が攻め込むきっかけを作るのが目的。いつでも侵攻できるよう準備をしているのです」(元傭兵で軍事評論家の高部正樹氏)

ロシア軍のウクライナ侵攻がいよいよ始まろうとしている。ロシア政治に詳しい筑波大学の中村逸郎教授が話す。

「交渉がまとまる可能性は1%。プーチン大統領(69)は欧米諸国にNATO(北大西洋条約機構)の東方不拡大、NATOによる東欧での軍事活動停止などを求めてきました。個々で交渉する気はなく、すべてを含んだパッケージでの要求です。欧米諸国が受け入れるはずがない。ロシアは強硬手段に出るでしょう」

プーチン大統領はモスクワでどんな戦略を描いているのだろうか。下のマップは’14年のクリミア半島強制併合から現在までのウクライナ情勢をまとめたものである。矢印は予想されるロシア軍の侵攻ルートだ。ウクライナ北部から東部にかけて12万7000人ものロシア地上軍が展開、南部のクリミア半島にも1万人以上の兵士が移送されている。「三面包囲」状態なのである。100個大隊戦闘団、17万5000人が集まる見通しで、2月頭に全ての準備が完了する予定だという。

東京大学先端科学技術研究センター専任講師で軍事評論家の小泉悠氏が語る。

「ウラジオストクの海兵部隊『第155旅団』、近代化改修されたT-80BVM戦車を配備するハバロフスクの『陸軍第67旅団』など、シベリアから極東にかけて配置されていた部隊が同盟国のベラルーシへと移動しています。空軍の主力であるコムソモリスクの『第23戦闘機連隊』もすでにベラルーシ入りしています。ベラルーシ側から首都・キエフを急襲するとしたら、これら極東の部隊が中心となるでしょう。

バルト艦隊と北方艦隊も大西洋から南下しており、地中海を抜けて、黒海に向かうと見られています。地上戦力が侵攻すると同時に南から海軍が第三の都市であるオデッサを取る算段ではないか。オデッサが取られるとウクライナは海から遮断され、親露派武装勢力が占拠しているドネツクからモルドバ側の親露派地域まで繋がることになります」

NATO軍はバルト三国やポーランド、黒海などに展開。ロシア軍の侵攻に備えているが、ウクライナがNATO加盟国ではないため、「警告しかできず、クリミア併合のときのようにロシア揚陸艦隊が黒海に入るのを止めることができない」(前出・小泉氏)という。

前出の中村氏は最悪のシナリオを避ける「ウルトラC」があると打ち明けた。

「ロシアがNATOに加盟することです。実は’02年にプーチンが冗談交じりにNATO加盟を示唆したことがあります。もうロシアをNATOに招き入れるしかないところまで情勢は逼迫(ひっぱく)しています。ロシアには米国を追い出し、世界のリーダーになるという思惑があります」

戦争か、妥結か。情勢は刻一刻と厳しさを増している――。

1/30(日) 11:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cddc1d47090ea2a744033cc57e698b9bb2f2600

★1:2022/01/30(日) 19:03:44.57
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