日本の4つの出版社は、著作権を侵害していることが明らかな漫画の海賊版サイトにサービスを提供したとして、アメリカのIT企業に海賊版のコンテンツの配信停止や合わせて4億6000万円の損賠賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは講談社、KADOKAWA、集英社、小学館の4つの出版社です。

出版社側は、アメリカのIT企業「クラウドフレア」が、海賊版サイトの運営者にCDN=「コンテンツ・デリバリー・ネットワーク」と呼ばれるサービスを提供し、著作権を侵害している漫画のコンテンツの配信を容易にさせたと主張しています。

そのうえで、サービスを提供しないよう繰り返し求めたにもかかわらず、対策が講じられていないとして「クラウドフレア」に海賊版コンテンツの配信に関するサービスの差し止めや合わせて4億6000万円の損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。

これに対しクラウドフレアは「海賊版の問題については非常に深刻に受け止め、すでにさまざまな手段を講じている。われわれの対応でこの問題が解決するとは考えていないが、著作権者などとは積極的に議論を続けていく」などとコメントしています。

NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220202/k10013462881000.html