オミクロン株が主流となっている新型コロナウイルスの感染拡大の「第6波」で、
重症化率と致死率がデルタ株が中心だった「第5波」と比べて大幅に低下していることが明らかになった。

2日に開かれた厚生労働省に感染症対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード(AB)」の会合で示された。

ただ、ワクチンの接種歴がない場合は、いずれの数値も高い水準となっている。

ABで示された資料によると、2021年7〜10月を第5波、22年1月1〜14日(26日時点の集計)を第6波とした場合、
感染した60歳以上の重症化率は5・0%から1・45%に低下した。60歳未満も0・56%から0・04%に下がったという。

また、致死率も60歳以上は2・5%から0・96%に低下し、60歳未満は0・08%が0%となった。

今回の重症化率と致死率は、協力が得られた広島県などのデータを使って算出した。
第6波は現在も続いており、今回のデータはあくまで暫定結果との位置づけだ。いずれもワクチン接種歴を問わないものとなっている。

また、接種を受けていない場合は、第6波でも60歳以上の重症化率は5・05%。致死率は4・04%と、接種歴のある人と比べて大幅に高いという。
https://mainichi.jp/articles/20220202/k00/00m/040/325000c