0001蚤の市 ★
2022/02/03(木) 12:17:40.41ID:yJoyTbWf9「たこめし風」「わさび醤油」全国発売
地元イベントでの販売活動や検定試験の勉強に取り組む部員12人の商業部には、知る人ぞ知る非公認組織「ペヤング研究会」がある。放課後に集まり新商品を試食しては感想や意見を言い合う。「こんなペヤングが食べたい」「会社に送ってみよう」と盛り上がったのは昨年夏のことだった。
ペヤングと言えば1975年発売の「ソースやきそば」が定番だが、近年は激辛、アップルパイ味、チョコレート味など、焼きそばの枠を超えた商品も世に送り出している。1、2年生5人を中心とした部員は全力でぶつかった。ティラミス味、レモンMAX、かき氷イチゴミルク味…。変わり種も含むアイデアは実に約60を数えた。
8月下旬、丸藤嘉一社長からファクスが届く。感謝とともにつづられていたのが「ぜひ共同開発できれば」。新型コロナウイルス下、メールとリモート会議で打ち合わせを重ねた。会社は10種類以上を試作し、部員の熱意に応えた。
その後、(1)たこめし風(2)わさび醤油味(3)宇治抹茶味(4)沖縄ソーキそば味(5)三陸海岸海鮮あんかけ(6)防災食用−の6種類に絞られ、うち2品の商品化が決まった。
7日発売の「たこめし風」は、独自製法の「たこボール」を使い、町特産のタコを使ったたこ飯の味を再現した。考案した2年渡辺晴南(はるな)さん(17)は「かめばかむほどうま味が出るたこボールの食感がおいしい」と評価した。
21日発売の「わさび醤油味」は、なじみ深い調味料を組み合わせ、具材にも茎ワサビを使った。提案者の1年小野寺樹莉さん(16)は「ツンとしたわさびにしょうゆ、刻みのりの組み合わせが何度でも食べたくなる」と喜ぶ。
パッケージには志津川高の校章と校名がデザインされた。同校は子どもの減少で定員割れが続き、2023年度から生徒を全国募集する予定。町内唯一の高校を全国にアピールする機会に、部長の2年須藤大斗(やまと)さん(17)は「商品をきっかけに南三陸町をもっと知ってもらい、地域の活性化につながればいい」と語る。
商業部顧問の根本博教諭(51)は「高校生の意見に想像を上回る対応で付き合っていただき本当にありがたい」と感謝する。新商品は欠かさずに買うという筋金入りのペヤングファン。「挑戦を続ける素晴らしい企業。生徒も仕事に真剣に向き合う大切さを学んだと思う」と感激ひとしおだ。
まるか食品にとっても高校とのコラボは初めてだった。担当者は「生徒の皆さんのペヤング愛と、東日本大震災の復興への思いに応えたかった」と話す。ともに税抜き205円。売上金の一部は地域貢献の一環で志津川高に寄付される。
河北新報 2022年02月03日 06:00
https://kahoku.news/articles/20220202khn000031.html