■死体遺棄容疑で男とその義妹を逮捕

カラオケ店でピースサインをする女性。遺体で発見された田中早苗さん、当時24歳。1月、宮城県白石市の山林で遺体で見つかりました。田中さんの遺体が見つかった経緯は…。

「2019年、アパートに監禁していた女性が死亡したので遺体を埋めた」。

高木沙耶花容疑者(23)が1月、栃木県内の警察署に出頭し、女性の遺体を遺棄したと告白したことでした。

警察は高木容疑者と事件当時、同居していた海部学容疑者(35)を死体遺棄の容疑で逮捕。DNA鑑定の結果などから、遺体の身元は2019年の秋ごろ、家を出て消息が分からなくなっていた田中さんであることがわかりました。

警察によると、海部容疑者は高木容疑者の姉の夫で、義理の兄妹にあたります。2019年の夏頃から、栃木県さくら市内のアパートで妻と高木容疑者と同居。事件の起きた秋ごろ、妻は家を出たといいます。

海部容疑者と高木容疑者はこのアパートに田中さんを監禁し、2人で暴行を加えていたとみられています。

■「窓一面に段ボールで目張り」アパート密室で何が?

(中略)

何も気づかなかったという人もいますが、一部の住民からはこんな証言も。

「段ボールが窓一面に張られていたり、洗濯物もいつも雑に干されていて奇妙だなと思っていました。洗濯物にはキャラクターものの衣類も干されていて、お子さんでもいるのかなと思ったこともありました。」(近隣住民)

(中略)

行方が分からなくなる直前までやり取りをしていたという、中学の同級生にも話を聞きました。

「一緒にお出かけとかよくしてました。普通にご飯行ったり、カラオケ行ったりしてました。すごく優しくて、面倒見の良い子でした。弟が多いのでいろいろ買ってあげたりとか、家のお手伝いとかもよくしてて、すごく家庭的な人でした。」(同級生)

家族思いで面倒見も良かったという田中さん。同級生は、行方が分からなくなる直前にある異変を感じていました。

「焦ってる感じがしました。一緒にいて、ずっと携帯見てたのが印象的でした。」(同級生)

――これまではそういうことは無かった?

「そうですね、無かったです。」(同級生)

焦った様子で、誰かと連絡を取っているようだったといます。

「もうちょっと連絡とって、ちゃんと気遣ってあげたら、やっぱり今のこと、そういうことはなかったのかなと思いますね。」(同級生)

さらに、田中さんの元交際相手にも取材しました。

■音信不通になる直前、高木容疑者とその姉に会った

「数日前にそんなニュースが出て。全然それまで音信不通だし、どうしてたのか、普通に生活してるもんだと思っていた。」(元交際相手)

――最後に会ったり連絡を取ったのは?

「2019年の夏とかだから、わかんないですよ。丸3年とかになっちゃうんじゃないですか。」(元交際相手)

――逮捕された容疑者の名前を聞いたことはありますか?

「名前ははっきりと聞いたことなかったけど、なんか以前に繋がった時の人だっていうのは認識がありました。」(元交際相手)

男性は、田中さんが消息を絶つ直前の2019年夏ごろまで交際していました。音信不通になる直前、男性は田中さんとコンビニに買い物に出かけ、そこで高木沙耶花容疑者とその姉に会ったといいます。

「最後に音信不通になる前に一度、その姉妹、2人の姉妹とお会いした。」(元交際相手)

――高木容疑者本人と?

「お姉さんとその2人が、偶然を装ってか知らないけども、そこで。」(元交際相手)

――4人で会った?

「そうですね。」(元交際相手)

――その時の田中さんの様子は?

「『会ってはまずい人に会った』みたいな感じでしたよ。」(元交際相手)

焦った表情を見せていたという田中さん。男性がその理由を尋ねると…。

「(元職場の)上司が(高木容疑者の姉の)旦那だって話をしていた。片道切符で仙台まで行って夜の仕事をさせられて、すべて身ぐるみ剥がされてたっていう話をしてましたよ。携帯から財布から保険証から、みんな取り上げられちゃったと…。」(元交際相手)

死体遺棄の疑いで逮捕された海部学容疑者に、携帯や財布、保険証まで取り上げられていたというのです。海部容疑者から“支配”されていた状態だったのでしょうか。

2/4(金) 13:18配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f7f2872a49be90618604e8b1e171115ca737312
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