航空自衛隊小松基地を離陸直後に墜落したF15戦闘機の捜索は5日、激しく雪が降る中も続行された。海岸線では、隊員が横殴りの風雪にさらされながら漂着物を一つ一つ確認して回った。陸海空の自衛隊は引き続き、羽咋市の千里浜海岸まで範囲を広げて手掛かりを捜しているが、乗員2人はいまだ見つかっておらず、捜索は難航している。

 小松市の安宅海岸では隊員9人が海岸沿いを歩いて回った。市内に波浪警報・注意報が出される厳しい気象条件の下、隊員は「天候状況を見ながら捜索していく」と表情を引き締めた。

 千里浜海岸でも隊員5人が手掛かりがないか調べた。市内には波浪注意報が出ており、隊員は「仲間が見つかるまで全力を尽くし、早くご家族に知らせたい」と捜索を続けた。

 陸上自衛隊金沢駐屯地は隊員約50人を海岸線に派遣した。海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」、潜水艦救難艦「ちはや」などは、海上保安庁の巡視船とともに洋上や海中の捜索に当たった。

 F15は1月31日午後5時半ごろ離陸後、右方向に旋回して基地から約5キロの洋上でレーダーから消えた。飛行教導群の群司令、田中公司1等空佐(52)と同群の植田竜生1等空尉(33)が搭乗していた。

北国新聞
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